今日は魚箱ラベルデザイナー的デザイン解説をお送りします!
前回、前々回と魚箱ラベルデザイナーシリーズでお送りしています。
今日は「日の目を見ないけどめっちゃこだわってデザイン作ってるねんで!!」というのを解説していきます。
魚箱ラベルデザイナー的市場の歩き方
ここで皆さんに質問です。
まず皆様は魚市場に行くことはあるでしょうか?
「はい!めっちゃ行きます!」という方はきっと小料理屋など仕入れをする方がほとんどだと思います。
一般の方はまず行くことはないでしょう。
魚市場と聞くと
・敷居が高い
・なんとなく怖い
・仲買人にめっちゃうざがられそう
と思いがちですが、はっきり言いますと市場によります。
大阪の中央卸売市場などは私でも入るのを躊躇するくらい広いです。
※画像はお借りしました
何かイベントやっている時などは絶好のチャンスなのでぜひ公式ホームページなどでチェックしてください。ちなみに9月は市場見学ツアーがあるようですよ!
平日昼間の競りが終わった後などは本当に閑散としています。
あとは大阪だと木津市場なんかは、一般の方にも開放的なのでとても間口が広く入りやすいです。
あとお隣には「太平の湯」という銭湯もありますよ🎶
※画像はお借りしました
市場はあらゆる意味でアートである
市場を回る目的は何ですか?おいしい新鮮な魚や野菜ですか?
ぜひ他にも目を向けてください。
魚をさばく仲買人の仕事の鮮やかさ。
早朝から働く男のしたたる汗。たくましい体。
そんな中でたくましく働く女性仲買人。
そして魚箱ラベルを。
皆さんが思い描く魚箱ラベルはきっと↓みたいなものが多いと思います。
シンプルに商品名だけといったデザイン。もちろんこういうデザインも多いですが、大体は特色2〜4色で構成されたデザインが多いです。
家庭用プリンターなどは大体4色インクでフルカラー印刷されていますが、魚箱ラベルは特色印刷になります。特色インクなので、金や銀などラメ感のあるインクも使用可能です。
↑このデザインだと、印刷色は
・黒
・紺
・赤
・金
の4色になります。
同じ4版ならフルカラーの方がいっぱい色使えていいんじゃないのか?と思うかもしれませんが、フルカラー印刷は少しでもずれるとデザイン全体がぼやけます。
その点特色印刷は、赤版、黒版、金版、紺版と分けられていますので、若干の印刷ずれを計算してデザインがしやすかったり、希望の色に合わせて印刷できるというメリットがあります。
印刷位置を合わせること、版の精度を写真並みに上げないときれいに出力できないことなどそれぞれにコストがかかる(特に版代は倍くらい値段変わる)為、魚箱ラベルでフルカラー印刷を採用している所はほとんどありません。とても見栄えするんですけどね・・・
あと印刷色が希望と違うなどのクレームがめっちゃ多いです(笑)
もし市場でフルカラー写真のラベルが貼られている箱をみかけたら、「めっちゃラベルにお金かけてるな」と思ってください(笑)
あと、収穫した地域や魚の種類などでもラベルのデザインが違います。
金を使ってとにかくギンギラギンなデザインもあれば、シンプルで逆に目立つラベルもあります。
魚市場を回るときは、ぜひ魚箱ラベルをアートのように鑑賞してみてください。
魚箱ラベル、黒い四角の謎
再びこちらの画像で説明。
中央下に小さな黒い四角がありますよね?
これは「光電管マーク」といって、ラベルを箱に貼り付けるときに、機械に感知させるためのセンサーマークです。
機械を「光電管マークから◯◯mmの位置でカット」と設定をすると、機械が光電管マークを感知、指定されたサイズにカットして箱にペタッと貼り付けてくれるのです。
この光電管マークがないと、箱にラベルを貼ることができないんですね〜
とっても大事な役割をしているんですよ!!
ちなみに光電管マークは白いインクでも反応しますので、「デザイン的に光電管マークあるのが許せない」という方は時々白い光電管マークを指定してこられます。
あと透過率の高い色(黄色や赤)などは光を通してしまうのでセンサーが反応しなかったりします。
たまに赤一色のラベルで「光電管マークを感知しない」というクレームが入ってました^^;
おととごと。の魚箱ラベルマスキングテープも忠実に光電管マークを再現しているんだよ!!
魚箱ラベルに通づる、シルクスクリーン印刷
今私が制作・販売している雑貨はほとんどシルクスクリーン印刷という技法を使っています。
実はシルクスクリーン印刷も特色印刷なんです。
あと、名刺やショップカードなども特色印刷を採用しています。
色の重なり方、特色印刷の場合のデザイン方法などは魚箱ラベルデザインとほとんと同じです。
これは全く想定外でしたが、今までデザインしていた知識が今まるっと役立っています!
「特色デザインに詳しいイラストレーター・デザイナー」
という強みも持てました。
点と点が繋がって線になるってこういうことかと実感しています🎶
今日も長い文章お付き合いいただきありがとうございました!
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シャナナTV「ママラフ!」出演時に熱く語っています。
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